すてっぷ・じゃんぷ日記

今日の活動

外食

今日は休日という事で外出に服部緑地と伊丹スカイパークに行きました。公園はどちらも満車状況で10分から20分待ちですが、まぁまぁ入れました。子どもたちは遊具がある服部緑地の方が楽しいらしく、飛行機の離発着にはたいして興味がないようでした。それよりもスカイパーク見学テラスにあるミストシャワーやら噴水遊びの方が楽しいみたいでした。

驚いたのは「くら寿司」でのランチでした。祭日だしちょっと早めに11過ぎに予約したのですが、開店とと同時に家族連れがひっきりなしにやってきます。赤ちゃん連れも結構多く12時の段階では階段下まで行列ができていました。祭日のファミリーランチにお寿司とは、我々の世代にはとても意外でしたが、メニューを見ると子どもが好きな食べ物がまぁまぁ並んでいました。なるほどなぁと、外食産業の売らんかな精神に脱帽しました。

先生指がたりませーん

放デイについたら、学校の宿題をする子もいます。基本的にスタッフは手伝いません。宿題は自学自習の習慣を身につけることが第一義だからです。しかし、子どもたちのノートやドリルを見ていると、思わず手や口が出てしまう場合もあります。あまりにも、本人の能力にあっていないからです。この宿題の意図は「おうちでも大人がついてトレーニングさせてください」という事か、「おうちの方が代わりにやってあげてください」という事なんだろうとしか思えない内容がよくあります。

「せんせー指がたりませーん」とむこうで子どもが言っていました。指で数えて計算するレベルの子どもに二けたの繰り上がり算でした。指を使う計算は算数脳を鍛えるうえで決して悪いことではないのですが、少なくとも学校は教えることのプロフェッショナルなのですから「足りない指」はないでしょと思います。親だって学校が出すことだから、これくらいはやればできるはずだと勘違いします。結果子どもは追い込まれることになります。やってもやってもできないの行く末は、学習性無力感です。

勉強くらいできなくていいと、無責任な事を言う大人がいます。問題は勉強をやってもやってもできないことの蓄積で、全てのことに対して挑戦しなくなり、自分が信じられなくなることです。そうなっても責任はとってくれないのが今の教育システムです。なので、学習を教えますよというような放デイも出てきます。でも、なんかおかしくないですか。なんで福祉が教育の絆創膏みたいな役割を果たすのでしょうか。せめてもの学校へのお願いは、本人が自力でできて自己肯定感を維持できる内容にしてくださいということです。

思春期プライド

高学年から思春期にかけて、言葉のある子もない子もプライド=自尊心が育ってきます。自尊心は、人が生きていく際になくてはならないものです。自分はOKだ・自分はできる・自分は大事に扱われるという自己肯定感です。ところが、「早くしなさいよ」とか「まだできてないでしょ」「そんなんじゃだめ」と、言われると、指摘されたことが正しくても、プライドが許しません。そして、ひっくり返る、大声を上げる、反抗するわけですが、この行動そのものが、自分でした行動なのに腹が立ちます。プライドが傷ついて、傷ついて自棄になった行動が自分で腹立たしいというプライド崩壊スパイラルに入っていきます。この時期は、自分でも扱いに困るやっかいな時期です。ですから、そっと見守ってあげてください。きっと自分で立ち直るきっかけをみつけて立ち直りますから、「ちゃんとできたじゃないの」なんて言って、傷に塩を塗るようなことだけは勘弁してあげてください。

エビデンスのない無視

子どもたちにも気分感情があります。笑いもするし怒りもします。しかしそれは他者に通じる表出ばかりではありません。当然大人も気分感情を表現します。大人は子どもに通じると思って反応をしたり反応をしなかったりします。ただ、その表現を全ての子どもたちがその通りに理解するわけではありません。子どもたちが不適切な表現をするからといって子どもを無視するのはよくある光景です。しかし、発達障害の彼らは他者の感情が読むのが苦手ですし、その存在すら気にしていないこともあります。無視されたからといって大人が望む行動に自分の利得があるとは理解できないこともあります。昨日も書いた通り、エビデンスのない解釈はただの妄想です。その行為は意味を為しません。子どもたちの言動には根拠のある解釈が必要です。そこからしか新しい変化は生まれないからです。「不適切な行動は無視する」はスタンダードな対応としては間違っていませんが、そこには小さくても瞬時でも適切な行動は見過ごさないという鉄則があります。良い行動につながりそうな行動もすかさず反応します。漫然と無視をしているとそのチャンスを失うのです。漫然と無視をする原因は、良い行動は強化するという最大の目的を忘れているからです。大人は不適切な行動には目を向けやすいですが、普通の行動を適切な行動と見ることが重要です。

情緒的理解とエビデンス

放デイで子どもたちはいろんな表情を見せます。喜んだり、悲しんだり、やる気になったり落ち込んだりと色々な表情を見せてくれます。その子どもたちの反応を分析して自分たちの支援を検証していきます。ただその検証の方法で障害特性やABA的な環境分析がないまま、自分の体験にマッチングさせて喋れない子どもの感情の原因を見つけようとすることが少なくないです。ある日、コミュニケーション障害のあるASDの方が落ち込んだのは、終わりの会でみんなが評価されたのに、対象者は評価されるべき作業がなかったので、自分が評価されないことが理由でかなり落ち込んでいたという報告がありました。そして、1人だけ評価しないことはあってはならないし、評価することがないような日課を設定しないしようにという反省がされました。よくあるストーリーで、対策も正しい結論が出ているようにみえます。スタッフの目にはそう映ったのです。

しかし、その状況をよく掘り起こしてみると、スケジュールにいつも通りの「作業」が提示されておらず、そのまま帰宅と示してあったのです。気がついたスタッフが、作業スケージュールを帰宅(終わりの会)の前に本人の了解なく付け加えたということがわかったのです。つまり、スケジュールを見て作業なしでで帰れると思ったのに、急にしかも帰り間際に作業ありにスケジュールが変更されたので落ち込んだのかもしれない可能性が出てきました。ASDの方が自分と他者を比べ、自分だけが褒められていないという理由で悲しくなるよりも、急なスケジュールの変更で見通しが崩れて苦痛を感じる方がはるかに可能性が高いだろうというのが結論でした。そして、事後の改善策は示したスケジュールをむやみに変更しないことと、変更が必要な時でも必ず本人の意向を確かめることでした。何より大きな課題は苦痛でも嫌と言えない表出のコミュニケーションの困難と、ビジュアルドライブ(視覚情報が強力で、嫌でも動かされてしまう傾向)の怖さでした。情緒的に理解していたらこの改善策は浮かんでこなかったと思います。特にコミュニケーションや感情の表出が苦手な子どもたちの場合、障害特性を踏まえてエビデンスのある理解と支援が必要となります。

バス迎え

当事業所から遠い学校の利用者の方はスクールバス停を送迎場所としています。交通事情があるのでバス到着は遅れたり早まったりします。交通量の多い幹線道路では自家用車で送迎をする人は待てないので、少し交通量の少ない路地で待ちます。バスが到着してバス中をのぞくと40人乗りくらいのバス内はがらーんとしています。バス送迎の最後のほうで少ないというより、そもそも放デイでほとんど生徒は乗っていないのです。こうして帰りのスクールバスは乗車率5割を切って毎日運行されます。一校だけではなく全国でほぼ同じ状況なのです。子どもがほとんどいないバス内を見るたびに何か良い策はないものかと考えてしまいます。

秋桜

秋晴れは秋によく晴れた日のことをいいますが、日本晴れもよく晴れている日のことをいいます。
日本晴れを使う時は季節は限定しませんので、秋に日本晴れと使うのも間違いではありませんが、春は日本晴れ秋は秋晴れというのが一般的でしょうか。今日はすてっぷに集まらず、学校から直接秋晴れの下、西山に行ってみようという事ででかけました。もう風はすっかり秋です。畦道の彼岸花が終わり、コスモスが主役に変わりつつあります。

災害と障害者

台風19号は心配していたコースより東寄りになったので、関西は大きな被害はありませんでした。すてっぷは若干雨漏りが生じておりますが・・・。しかし、東海・甲信越・関東・東北と広範囲に史上初という大雨を降らせて、大河川の堤防が決壊して大きな被害をもたらしました。被災地を思うとき、いつも特別支援学校や放課後デイはどうなっているんだろうと心配しています。特養などの大きな老人施設は報道されますが、特別支援学校や小さな放デイの情報はほとんど入りません。昨年の西日本豪雨。約3割が冠水した岡山県倉敷市真備町地区の岡山県立倉敷まきび支援学校は壊滅的な浸水をしました。当然その周囲にあった放デイや成人施設も被害にあいました。支援学校はまだPTAなどの組織がありますから支援提供の情報ルートがありますが、放デイなどの弱小事業所は自力で何とかするしかありません。倉敷まきび支援学校は先月やっと学校が復旧したという知らせが入りました。なんと1年以上かかっての復旧でした。税金で復旧する学校と違い、放デイは自力で復旧するしかありません。今回も多くの障害者施設が被害にあったはずです。障害者の社会インフラはなかなか他のものでの代替がききません。災害の被害を見るたびに人ごとではないなぁと思います。

自宅で過ごせる方は自宅待機を!

台風の影響は午後からひどくなる見込みです。

すてっぷは開所していますが、JR等のアンダーパス(鉄道下をくぐり抜ける道路)が浸水するかもしれず送迎に支障をきたす可能性があります。

自宅待機できる利用者の方は自宅でお過ごしください。

現在事務所にスタッフがおりますので欠席のお電話も承ります。

明日は台風&運動会

前回、嘉門達夫の地獄の運動会のフレーズ「運動会練習 09/26」を紹介しました。

♪明日は地獄の運動会 雨降れ風よ吹け
明日は地獄の運動会 地球が滅亡すればいい・・・・・・・・・

明日は地獄の運動会 雨降れ ヤリよ降れ
明日は地獄の運動会 テルテルボーズを逆さに吊るそ・・・・・・・♪

運動会嫌いの皆さんの願いは実現されそうです。

----台風19号(ハギビス・HAGIBIS):大型で非常に強い台風第19号は、11日12時現在、父島の西北西約450kmにあって、北北西へ毎時25kmで進んでいます。中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/sです。この台風は、12日12時には御前崎の南南西約240kmに達し、暴風域を伴ったまま本州に接近し、13日9時には三陸沖に達するでしょう。台風はこの後、温帯低気圧に変わり、14日9時には千島の東に達する見込みです。台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は猛烈なしけに厳重な警戒が必要です。----

運動会嫌いの面々の喜びの声が続々と聞こえてきそうです。この辺りは台風進路からすると、そんなに大きな影響はないみたいですけど、向日市の小学校は早々と休校宣言でした。でも、風は強まるかもしれないので念のためご用心ください。