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11/02
パブリック
 高等部3年生のAくんはすてっぷに来て6年以上が経ちます。発語はほぼなく、来た当初は自分からコミュニケーションを取ることも、大人からのコミュニケーションを理解することも難しいことの方が多かったお子さんです。机のものをひっくり返したり、投げたりしては、大人の反応を見て、ケラケラと笑う姿が、よく見られました。  来てしばらくしてから、視覚スケジュールと絵カードコミュニケーションに取り組みました。スケジュールは大きい絵カード2枚から、絵カードコミュニケーションは大きく段ボールで作った「ください」カードからのスタートでした。少しずつ取り組みを続けてくる中で、スケジュールカードは3枚、4枚と増えてきました。「ください」のコミュニケーションもだんだんと成立しだし、次は離れている人へ、次はいつもと違う人へと、コミュニケーションの幅が広がり出しました。絵はどうやって見分けてるかな? イラスト? 色?と職員も工夫しながら、少しずつ見分けて使い方を覚え、使える絵カードも増えていきました。  今では、スケジュールカードは6枚ほどの見通しを持ち、自分で終わった取り組みのカードを外して、次の活動が何かわかって...