すてっぷ・じゃんぷ日記

タグ:ボードゲーム

「ぼくもそれしたい!」

 長かった夏休みもとうとう終わりました。今年の小学生たちの過ごしは、午前日陰のある公園で運動し、午後は室内での活動で遊ぶことがほとんどでした。室内での活動では、特に「犯人は踊る」や「人狼ドッチ」などの、隠された手札を読み当てるボードゲームが盛り上がりました。

 夏休みの初めは、集団でのボードゲームは「みんなで相談して遊ぶことを1つ決めよう」という狙いを持って取り組んでいました。UNOやトランプなど希望がばらけた中で、みんなで相談して決めることにチャレンジし、職員も支援することで狙い通りできるようになってきました。ただ、次第にみんな好きなものが上記の2つに固まってきて、相談もそこそこにボードゲームの時間がスタート。3ゲームやっても15分ほどで終わって、好きな一人遊びに駆けていくという姿が多くなってきました。そこで後半は、一人ひとつやりたいことを挙げ、提案された遊びを順番にやっていく時間を作るようにしました。また、5人くらいの人数が集まった時は、前半は5人全員でやるゲームで遊び、後半は遊びたいことで2人や3人に分かれるようにしました。

 すると、変わらず人気の上記2つの遊びだけでなく、「ワードバスケット」や「ゴブレットゴブラーズ」といった、全員でやるときには提案されにくいけれど、本当は面白くて遊びたいというゲームが次々に提案されるようになってきました。また、人数に合わせて遊びを決めようとする工夫も見られます。そして「次はこれにしよう」「ぼくもそれしたい!」とにぎやかに楽しんで遊ぶうちに、気がつくとあっという間に1時間が過ぎるほど熱中するということも多くなっていました。

 ボードゲームの良いところの1つは、同じ机を囲んで遊ぶことで、友だちと様々な出来事(感情、経験、作戦など)を共有できることです。そして、それらを共有するということは、他人への気づき、ひいては自分への気づきにつながります。遊びの種類や時間を増やしながら、子どもたちが自分で気づけたことを、褒めていきたいと思います。

カタカナなしでカタカナ語説明

 この夏、新しいボードゲームを導入しました。「カタカナーシ」というゲームです。さっそく小学生たちが遊んでみると、かなりの盛り上がり。「次もやりたい!」とリクエストも出て、楽しんで遊んでいます。

 「カタカナーシ」は一人ずつ交代で出題者になり、カードを引きます。そこに書かれているカタカナ語(外来語や和製英語)を、カタカナを使わずに説明します。他の人はそのカタカナ語が何かを回答し、当てられたら回答者と出題者両方に得点が入るというゲームです。

 シンプルなルールで分かりやすく、すてっぷの子どもたちもすぐに理解しました。自分の知っている語彙を駆使して、他の人に伝わるようと工夫して説明します。回答もぽんぽんと出てきて、出題者は「違うよ」「惜しい!」などリアクションを返し、子ども同士のやり取りでどんどん盛り上がっていきます。なかなか回答が出てこない時もありますが、そんな時は出題者が追加の説明を考えて正解が出ることもありますし、簡単ルールとしてパスして次の出題カードを引いてもよいことにしています。

 他にもいくつか簡単ルールを導入しています。出題のとき、本来はカードに6つの言葉が書かれていて、それがランダムに1つ決められて出題しなければいけないのですが、簡単ルールではその6つの言葉から好きに1つ選んでいいことにしています。また出題者がカタカナを使ってしまったとき、それを回答者の誰かが指摘したら、出題は終わりで、指摘した人に得点が入るルールなのですが、それもなしにしています。

 こういった学習が活きるボードゲームは進んで導入していきたいのですが、それが子どもの苦手感に繋がってはいけないので、子どもたちの状況に合わせて簡単ルールで遊ぶなどの工夫をしています。やってみると子どもの強みがたくさん見えたり、子ども同士のやり取りがどんどん広がるので、職員からも「それ、いいね!」と褒める言葉もどんどん積みあがる時間になっています。

街コロ

ボードゲームは暑い日や雨の日用の室内遊びとして、放デイの必需品です。でも、学年も認知レベルも様々な子どもがいるので、戦略や知力だけで勝ち抜くタイプのボードゲームはみんなで遊べません。街コロは、ルールや戦略がよくわかっていなくても、勝てる場合があります。カードの引きや、サイコロの運だけで進む双六に近いゲームともいえます。戦略やジレンマを考えることなく、ただわいわいと賑やかに、カードやサイコロといったコンポーネントを「直に手で扱う」ことに意味や楽しさがあります。それが『街コロ』の魅力とも言えます。

人生ゲーム

人生ゲームのルールは、すごろくとほぼ同様です。ただし、サイコロではなくルーレットを回して、出た指示に従います。結婚や就職などのライフイベントを経験しつつ、億万長者を目指すゲームです。人生ゲームは、通常のすごろくのように早くゴールすることだけが目的ではありません。あらゆるイベントによってお金を稼いだり借金をしたりして、最終的な総資産額で勝敗を競います。ルーレットで出た数字によって運命が決まる、ギャンブル要素の強いゲームです。

人生ゲームの原型は、1860年頃にアメリカで誕生。その後創業100周年記念として1960年に開発された「THE GAME OF LIFE」というゲームを翻訳したものが、1968年に日本で人生ゲームとして発売されました。人生ゲームをアメリカン・ゲームシリーズとして発売したのは現在のタカラトミーです。その後人生ゲームは日本独自の進化を遂げ、国民的ゲームへと成長します。大人も楽しめる内容であったり、人気キャラクターとコラボレーションしたりと、工夫を凝らした人生ゲームも多数販売されています。

てなことで本日は人生ゲーム。小学生が人生にチャレンジしているのもなんだか妙ですか、みんな楽しんでいます。

 

カタン

今日取組んだボードゲームは、世界中で2000万個以上の販売数を誇る大人気の「カタンの開拓者たち」です。難しそうという印象がありますが、実はルールはとてもシンプルで、一度遊べば大人から子どもまで誰でも楽しく遊ぶことができます。「カタンの開拓者たち」はサイコロを使用して資源を得ながら新しい土地を開拓していくボードゲームです。運と戦術のバランスが優れており、子どもや初心者でも十分勝利することが可能です。資源を得るためには他のプレイヤーとの交渉も必要で、会話が弾みます。このボードゲームの面白さのポイントです。今日は6人でワイワイガヤガヤと楽しめました。

ボードゲーム

雨の日はボードゲームが定番です。ステップでの定番は、町ころ・人生ゲーム・ポンジャンかな。ボードゲームとは、ボード(盤)上で駒や札を動かすなどして競う遊技の総称です。将棋、チェス、碁、オセロをはじめ、サイコロを使って駒を進めながら遊ぶすごろくなども含まれます。ボードゲームの多くは、遊びながらルールを理解できるようなわかりやすいものが多い。アメリカで考案された不動産取引ゲームの「モノポリーMonopoly」、フランスで生まれた戦争ゲームの「リスクRisk」などは世界的に人気があります。
ボードゲームは、複数のプレーヤーが盤を囲んで一緒に遊ぶ楽しさが再認識され、子供から大人まで幅広く人気を集めています。また、家庭用ゲーム機やオンラインゲームなどをボードゲームと合体させ、一つのゲームで複数の遊び方やルールを提供するものも増えている。ボードゲームが子供の社会性や人格を育むうえで良好な効果があるという見方もあり、学校の授業に取り入れる動きもあります。