すてっぷ・じゃんぷ日記

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毅然とした指導

普段高学年指導をしているスタッフがいないので別のスタッフに変わりました。ところが「U君が声を荒げて外遊びをしないと言うので外での指導をあきらめた」とスタッフが言うので、顛末を聞くと、そのあとは穏やかに過ごしたので問題はないというのです。ここでU君が学んだことはスタッフによっては頑として従わなければ自分の要求が通るということです。

確かに、子どもが従わないからと言って強面で脅したりするのは論外ですが、すてっぷでは障害が重かろうが軽かろうがお互いのニーズが合わない時は子どもと交渉(ギブアンドテイク)をするというのが指導方針です。そして、指導の枠組み(大枠の内容)は崩さないことです。枠組みを失えば戻るところが子どももスタッフもなくなるからです。

すてっぷでは以前中学生を受け入れていて、日課がその子だけ言いなりになっていたので、他の高学年の子どもにも指導がスムースに通らなくなっていました。結局、その中学生が通所しなくなり、枠組みを堅持して交渉を行うというルールを確立する中で徐々に正常化を図ってきました。スタッフは自分で対処ができないなら職員全員を呼んででも枠組みを壊す要求は通さない毅然とした姿勢が必要だと確認しました。

話がしたい

U君が、話がしたくて友達に話しかけるのだけれども、何度も同じ話なので困っているとの報告がありました。U君は、YOUTUBE等も好きなのですがマニアックな話なのでみんながついていけません。それに、話の展開が彼の興味だけで進むので、話をしているというより、一方的に聞かされている感じでしんどくなるというのです。

何かゲームや作品など双方で共有できる意味の枠組みがあればいいねという提案がありました。けれども、U君はゲームの勝ち負けがとても気になる人で、ゲームは話題にしにくいということで没、作品といっても彼は結構不器用なので物を作ること自体好きじゃないということでした。

それなら、彼が昔興味があった写真はどうかなということで、インスタグラムを使う提案がありました。それは名案だとなったのですが、「いいね」の数を気にしだすと大変そうなので、事業所内に写真コーナーを作ってそれを話題にして話をするようにしようということになりました。うまくいくかしら。