すてっぷ・じゃんぷ日記

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「こうやって片づけたらいいんだよ」

 5月からすてっぷに来ているVくんとWくん。夏休みに入り、休憩時間のお気に入りはテレビゲームです。時間を決めて友だちを誘い合い、わいわい楽しんで遊んでいます。そして休憩時間が終わり、テレビゲームを片づけることに。するとXくん(去年からすてっぷに来ていて、VくんとWくんにとってはすてっぷでの先輩です)が、職員に言われるのではなく自分から、「こうやって片づけたらいいんだよ」とVくんとWくんに片づけ方を教えていました。実はこの姿、これまではあまり見られないものでした。

 以前からすてっぷでは、テレビゲームは常時置いておけないため、子どもが自分たちで準備・片づけをしていました。ゲームを始める前にバラバラで収納箱に入っている状態から取り出し、コードをつなげて設置します。そしてゲームが終わったら、コードを外し、また収納箱に片づけます。ですがこのとき、『早くゲームをしたい』『片付けをさっさと終わらせたい』という気持ちから焦り、接続・設置、分解・片付けが雑になってしまうことが多くなっていました。そして電源アダプタが故障したのを機に、ゲーム機の設置・片付け方法をリニューアルすることにしました。コードをつないだまま収納箱に入れられるよう、ゲーム機とコードをすっぽり覆う外箱を段ボールで作り、その段ボール箱ごと準備したり片づけたりできるようにしたのです。

 さっそく子どもたちが新しい片付け方に挑戦。片づけ方がシンプルになったことで、より積極的に片づけに参加する子が増え、かつポンポン投げ込むようなこともなく(一つの大きいものになったので当然ですが)、丁寧に片づけるようになりました。そして思わぬメリットが前置きによかった点がもう一つ。片付け方がシンプルになり、子どもたちが自分で説明できるようになった(簡単になった)ことで、子ども同士で教え合ったり、協力して片づけたりする姿が増えたのです。

 準備や片付けの手順が多かったり、そのもの自体が多かったりと乱雑な中では、なかなか子どもだけで上手に行うことは難しいものです。そこで準備片付けの手順や約束を視覚化することも一つの手ですが、今回はゲーム機やコード類を子どもだけでも片づけやすいように物理的に工夫しました。これも一種の構造化と言えるかもしれません。休憩時間の中でも、子どもたちが自分でできた!という経験を増やせるよう、工夫していきます。

 

出来てるよ

先日じゃんぷに来ている6年生の子どもと歴史新聞づくり(学校の課題)をしていました。自分で計画を立てる 投稿日時 : 11/30で紹介した子どもです。

自分で文章をまとめることが苦手な子なので,理科や社会のノートまとめをじゃんぷでしています。社会の歴史新聞づくりが最後に残っていた課題でした。書くテーマを学校の先生に自分で確認し,「書くとこ決めてきたよ」と言ってくれました。自立的に取り組めるようになってきています。

さて,国語の習っている単元としてはそろそろ卒業文集に取り組むころだろう,と思い「卒業文集取り掛かってる?」と聞くと,「もう始めて下書きもう終わるよ」と教えてくれました。

なんと自分で「一緒に考えてください」とお願いし,学校の先生と文章化を整理しながら下書きを進めていたようです。自分の取り組みやすいやり方を見つけ,自分で援助を求めることが出来たことに成長を感じました。