すてっぷ・じゃんぷ日記

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K先生のじゃんぷ通信

K先生のじゃんぷ通信

年末が近づいてきました。
じゃんぷは2020年10月の開所から丸1年、おかげさまで利用者様も職員も増えて、去年よりずっとにぎやかな年末となりました。今年はクリスマスツリーに飾るリースを放デイで作ったり、(まだ年内ですが)書き初め企画をしたりと、利用者さんが増えたからこその学習以外の活動も充実してきました。

個別的な支援の中で、アセスメントをしながら読み書きや学習活動の基本から指導をしていきますが、「本当に力がついてきたなぁ」と感じるのは勉強場面だけではありません。数の理解や読み取りの力が伸びたことで、UNOやババ抜き、神経衰弱といったゲーム遊びの楽しさがわかるようになった1年生、おやつを食べながらのちょっとした読み聞かせを楽しみにしている3年生、ホワイトボードにその日の来所メンバーの名前を書いたり数字のクイズを作ったりするようになった読み書き困難のある2年生。

特に低~中学年さんの時期は、遊びや自由なかかわりの中で自信がついてきた力を、生き生きと発揮していきます。遊びの中味や質も、自分達で変えていきます。そんな子供達の姿が見られるのは、勉強も遊びも一緒の時間に行う放課後デイの醍醐味だなと感じます。

「勉強キライ」「今日はちょっとヤル気出えへん」と本音ももらしながら、やって来る子供達。穏やかな放課後の時間の中で、いざ机に向かえば、できそうなところは「ここは自分でできるし、何も言わんといて」と、一生懸命問題に向かう子供たちを見ていると、できない…難しい…という不安や弱音の向こう側に、やっぱり一人でできる!という実感や自尊心を、どの子も求めているのだなと感じます。

来年も、利用するお子さんにとって、穏やかに自分に向かい合い、適切な手助けを受けながら少しがんばれる、…そんな環境の一つになれますように、と思う2021年の年の瀬です。

 

良いお年を

本日は今年最終日です。12名の利用者と8名のスタッフで過ごしました。本事業所の利用登録者は30名を超え、来年度に向けても新しい利用希望者が見学に来ています。放デイは一日10名が経営的に安定しやすい仕組になっているので、これ以上利用登録者を増やすよりも新しい事業所を立ち上げて対応した方が良いサービスが提供できます。ただ、同じものを二つ作るのではなく、現在の生活型以外に高学年や中学生向けのLD支援や自己認知学習を含めた療育型を作るべきではないかと考えています。すてっぷは外遊びしたり調理をしたりゲームをして社会性を学んでいくというのがコンセプトですが、成長と共に遊びや学びのニーズは変わってくるので、これに対応する必要がでてきているのです。

また、就学前の知的遅れのない子どもの発達障害支援も重要です。小学校で学齢が大きくなってから幼少期で少し気になっていた課題が顕在化するケースも少なくないからです。また、保護者の方への子育ての知恵も家族や地域の絆が細くなっている現在では、ペアレントトレーニングや子育ての苦労を共有するピアカウンセリングも必要となっています。残念ながら、ペアトレもピアカンも放デイや発達支援事業所には認められていない機能ですが、これがもっとも成果が上がる手法であることはいくつもの研究成果で明らかになっています。これらの親子の課題を解決するには、このタイプの事業所を作り今までにない機能を付加していくことが求められていると感じます。

残念ながら、人材が集まらず来年度すぐには新事業所は立ち上げられませんが、あきらめることなく取り組んでいきたいと思います。今年度はまだ3か月ありますが、年末に当たり皆様からのご支援とご協力に対し感謝申し上げ、皆様の御多幸をお祈りしてひとまず今年のHPを終了いたします。年始は1/6月曜よりHP掲載を再開いたします。(事業所は1/4土曜より開所します)良いお年をお迎えください。