すてっぷ・じゃんぷ日記

ミルクボーイ噺

「うちのオカンがいうには・・・」「ほな違うかー・・・」の「ミルクボーイ風やりとり」が小学生の間で流行っています。西山を上りながら小学生のG君とHさん二人が、「うちのオカンが言うには」を始めました。

G君 うちのオカンがね、兄貴のテストの点数見たらしいねん。
Hさん あ、そうなんや。
G君 その点数をちょっと忘れたらしくてね。
Hさん 子どものテストの点を忘れてしもて、どうなってんねん、それ。
G君 いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねんな。
Hさん わからへんの? ほな私がな、兄貴の点数、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな感じか教えてみてよ。
G君 ショックで、しんどかったって言うねんな。
Hさん ほう、それは0点やろ。その特徴はもう完全に0点やがな。
G君 0点な。
Hさん すぐわかったやん、こんなんもう。
G君 いやちょっとわからへんのよな。
Hさん 何がわからへんのよ?
G君 俺も0点と思ってんけどな。
Hさん そうやろ?
G君 オカンが言うには、驚きすぎて死んでもええ言うねんな。
Hさん ああ、ほな0点とちがうかあ。0点で死んでええわけないもんね。
G君 そうやねん。
Hさん 0点はね、まだ寿命に余裕があるから見てられんのよ、あれ。
G君 そうやね。
Hさん 0点もね、人生最後の点数に任命されたら荷が重いよ、あれ。
G君 そうやねん、そうやねん。
Hさん 0点ってそういうもんやから。ほな0点ちゃうがな。ほなもうちょっと詳しく教えてくれる?

二人の話は山道を歩きながら延々と続きます。なんとなく、自分たちをうっすら描写しながら、ミルクボーイのやりとりで昇華しているようです。