すてっぷ・じゃんぷ日記

社会性の基礎は自分でわかることを積み上げること

当事業所では毎日何かしらの集団遊びを短時間取組みます。ボーリングだったりストラックアウトだったりダーツゲームだったりで、順番などルールがあるものです。認知レベルが高くなると、ルールは複雑になっていきますが基本は適切に遊びが楽しめるように、構造化支援も入れて取り組みます。

子どもは自分のやることさえわかれば、時間はかかっても自然に友達の様子にも関心を持つようになるのですが、自分のやることがわからなかったり、楽しめなかったりすると、そもそも遊びが成立しないので社会性を学ぶのは難しいです。

言葉がよくわからないF君はこういう取り組みになると付き合いはしますが、終わるのを待っている感じで、いらいらしています。たぶん、みんなで何かを取り組む場面は、自分ではよくわからないのにやらされてしまう束縛感が強いのだと思います。できることわかることをみんなとやるから社会性は育ちます。当たり前のことですが、分からないのにみんなでやる事を優先されたばかりに、自立心や自尊感情が傷ついている重度の方は少なくありません。まず、みんなでやる事よりも自分がわかることを積み重ねていくことを優先する事が重要です。