すてっぷ・じゃんぷ日記

タグ:リスペクト

家庭環境

子どもの不安症や不適切な行動の理由に家庭環境を要因とすることがあります。子どもの様々な行動の理由には、親や家庭環境が影響していることは当然です。しかし、それを家族のいない場所であれこれ詮索して議論しても子どもの行動が変わるわけではありません。むしろ、自分たちの対応のまずさを覆い隠してしまうことのほうが多いと感じています。

障害や発達、家庭環境などを正しく知っていることはとても重要ですが、問題はそういう背景を抱えた子どもたちとどう向き合っていくかが、サービス機関の役割です。もちろん、すべてが解決するわけではなく、現在のスタッフの力量や現状のサービス環境では困難ということもあります。それでも、障害やハンディーキャップは本人や家族の責任ではないし、置かれた家庭環境も家族のせいにしてもしかたがありません。必要なのは本人にも家族にもどのような支援がいるかということにつきます。通所している本人や送りだしている家族へのリスペクトこそ欠かせないものだと思います。

放デイは何するところ?

近頃五年生のU君が宿題をすてっぷでやらなくなりました。理由を聞いてみると、1.すてっぷは勉強する場所ではない。2.一緒に勉強する人がいない。とのことでした。今までもきっとそう思ってたんでしょうが、5年になってやっと言えた感じです。

すてっぷは狭義で勉強する場所ではないのはその通りです。ただ、高学年の場合は短い放課後の時間を遊びに当てるなら、帰宅してから1時間は勉強時間をとる必要があります。その時間はどこでとるのか彼と話をする必要があります。また、みんなが遊んでる中では自分も勉強する気になれないのはわかるので勉強ルームがあれば30分でも集中して宿題などができるのか話し合う必要があります。子どもが言ったことはそのままにせず、ではどうするのがうまくいく方法なのか話し合って終わらないと、せっかくの子どもの発言をリスペクトしたことにはなりません。