すてっぷ・じゃんぷ日記

タグ:焼きそば

キッチンラーメン、バイバイ

P君が大好きな西山登りと頂上でラーメン作りの取組をしています。今日も事業所に来るなり、いそいそと自分でリュックにラーメン調理七つ道具(チキンラーメン・水・バーナー・ガスカートリッジ・コッフェル・カップ・箸)を詰めて準備完了です。雪のちらつく中意気揚々と西山の道を上がり頂上での調理も手慣れたものです。

あーおいしかったと頂いた後、「キッチン(チキン)ラーメン、バイバイ」と職員に向かって言ったそうです。さすがに飽きたかなということでした。これからはコンビニに行って好きなものを本人と選んでからでかけたらどうとかという提案と、ソース味が好きだしインスタント焼きそばを調理したらどうかと言う提案がありました。

これも日清とサッポロがありますので、粉ソースの日清も液体ソースのサッポロも両方試してみればどうだろうということでした。焼きそばと言うとペヤング・一平ちゃん・UFOというカップ麺御三家がありますが袋麵焼きそばはほとんど子どもには知られていないので、どんな反応をしてくれるか楽しみです。

ソースが舐めたい!

焼きそばづくりをしている子どもたちの評価をしました。「Y君は嫌いな野菜を除いたり、ソースをなめたりして待てません。」と残念だという報告がありました。Y君は言葉がありませんから直接行動に出てしまったということです。「でも、自分の嫌いなものがあり、好きな調味料があるんだから、これは嫌と絵カードで言ったり、ソース舐めたいと絵カードで言えるようになればいいと思いませんか」と提案しました。

良く、「なんでもかんでも好きな事を絵カードで言わせたら対応できないです」と真剣に言う人がいます。「だったら、口で言う子にはどう対応していますか?」「絵カードを取り上げて言わせなくするということは、喋る子には口を閉じよと言う事ですね」と聞くようにしています。絵カードで要求できるようになれば、「~までまってね」「これをしたらあげるね」と我慢する事も同時に教えられるのです。

でも言葉に代わるものがなければ、いつまでたっても、大人と子どもの間で折り合いをつける話はできません。残ったものは、双方の力ずくです。力ずくは、自尊心と信頼を破壊していきます。だから、野菜が嫌いと言え、ソースが舐めたいと言えるスキルを身につけることが大事なのです。

 

焼きそばづくり

焼きそば、たこ焼き、お好み焼きと言えばソース味御三家、食い倒れのチャンピオンです。この香りさえふりまけば、子どもは寄って来るものと相場は決まっていました。ところが、最近の子はソース味はそれほど魅力的ではないようです。やれキャベツは嫌いだ生姜の赤いのはキモイと文句をつけて食べない子が増えています。なので、おやつ作りと称してソース系調理を提案しても、ちっとも作る気をそそられないのです。もはやソース味は平成・昭和のかなたのレトロテイストなのだと私たちが考えを改めるべきなのかもしれません。