すてっぷ・じゃんぷ日記

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よいお年をお迎えください

すてっぷでは子どもの記録をデータで呼び出せるように、エクセル1行100文字程度で毎日印象的な事柄の記録を残しています。細かく思い出すのは連絡帳がいいのですが、大きな変化や特徴的なことを短時間で把握するにはこちらのほうが使いやすいです。昨年の4月から初めて21か月分約5000行分の書き込みを眺めていると、確かな子どもの変化がわかります。低学年は支援がヒットすればすぐに変化を見せます。一方で、中高生は当たればホームランですが、相変わらずの結果も少なくないです。

もしも子どもたちが大人の記録をつけたなら、スタッフのことはどう記録するのだろうかと思います。新入りのスタッフはめまぐるしい成長を見せるし、年寄りは相変わらずの言動が多いのでしょう。自分たちの支援が本当に子どもたちに届いていたかどうかは子どもの変化に現れます。相変わらずと言っているのは私たちの力が及んでいないということです。また、子どもたちが放デイで過ごす時間はほんのわずかです。成長したのは家庭や学校や学童保育や他の事業所での育ちの総合的な結果です。そう考えてみると、一事業所の放デイが子どもの成長にどの程度影響を及ぼしたのかは測る方法がありません。

ほんのきっかけを与えるだけだったかもしれないし、足を引っ張ることはないにしても、家族の思いと方向性が違ったかもしれません。記録を読んでいくと一人ひとりついて話し合った記憶が蘇って、本当にあれでよかったかどうか考えさせられることも少なくありません。スタッフにも無理を言いすぎていないかも気になるところです。療育とは一人でできるものではなく総力戦だからです。そんな風に考えていくと、みんながつながって成長していく図が見えてきます。子どもだけでなく、その取り巻きも育ちあうことが大事なんだと思います。

今年は、10月より念願の新事業所「学びの広場 じゃんぷ」を西向日に開設しました。まだ利用者も少なく、地域住民にも広く知られていませんが、通級指導の先生などとも勉強会を持って、じゃんぷの認知度を上げていこうと努力しています。読み書きを中心とする学習障害のある小中学生への支援と、発達障害のある子どもの就学準備を家族と共に支援していく通所支援事業を軌道に乗せていきたいと思います。もちろん、自立性と自発性コミュニケーション支援を軸にしたすてっぷの実践にも磨きをかけていきたいです。

今年も保護者の皆さんはじめ、たくさんの皆様にお世話になりました。ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

NPOホップすてーしょん職員一同

尚、HPとすてっぷは1月4日から、じゃんぷは1月5日から営業を開始します。

 

 

 

良いお年を

本日は今年最終日です。12名の利用者と8名のスタッフで過ごしました。本事業所の利用登録者は30名を超え、来年度に向けても新しい利用希望者が見学に来ています。放デイは一日10名が経営的に安定しやすい仕組になっているので、これ以上利用登録者を増やすよりも新しい事業所を立ち上げて対応した方が良いサービスが提供できます。ただ、同じものを二つ作るのではなく、現在の生活型以外に高学年や中学生向けのLD支援や自己認知学習を含めた療育型を作るべきではないかと考えています。すてっぷは外遊びしたり調理をしたりゲームをして社会性を学んでいくというのがコンセプトですが、成長と共に遊びや学びのニーズは変わってくるので、これに対応する必要がでてきているのです。

また、就学前の知的遅れのない子どもの発達障害支援も重要です。小学校で学齢が大きくなってから幼少期で少し気になっていた課題が顕在化するケースも少なくないからです。また、保護者の方への子育ての知恵も家族や地域の絆が細くなっている現在では、ペアレントトレーニングや子育ての苦労を共有するピアカウンセリングも必要となっています。残念ながら、ペアトレもピアカンも放デイや発達支援事業所には認められていない機能ですが、これがもっとも成果が上がる手法であることはいくつもの研究成果で明らかになっています。これらの親子の課題を解決するには、このタイプの事業所を作り今までにない機能を付加していくことが求められていると感じます。

残念ながら、人材が集まらず来年度すぐには新事業所は立ち上げられませんが、あきらめることなく取り組んでいきたいと思います。今年度はまだ3か月ありますが、年末に当たり皆様からのご支援とご協力に対し感謝申し上げ、皆様の御多幸をお祈りしてひとまず今年のHPを終了いたします。年始は1/6月曜よりHP掲載を再開いたします。(事業所は1/4土曜より開所します)良いお年をお迎えください。