すてっぷ・じゃんぷ日記

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オリンピック興味なし

小学生らに聞いてみました。「オリンピックみんなかっこいいよね」と聞くと「えー俺興味ないし~」と水泳教室に長年通うR君のつれない反応です。「私はスポーツと聞くだけでいやな気持になる」とSさん。「そうかなぁ、スケボなんかめっちゃかっこいいと思わん?」と聞く職員に、みんな「別に~」と言う反応。

筆者が子どもの頃にはメキシコ五輪で塚原光男が「月面宙返り(ムーンサルト)」を決めては心躍り、ミュンヘンでの男女バレーボールの金銀メダルアベック獲得で涙し、札幌五輪の笠谷幸生の大ジャンプを真似て机から飛び降りて怪我をする男子が続出する等、思い出がたくさんあります。

でも、この子たちは興味がないのです。R君などは「お気に入りのアニメが延期になって腹が立つ」くらい嫌いだそうです。T君などは体操クラブで練習しているのに、体操男子で橋本大輝が個人で金2つを受賞したことすら知らないのです。筆者も決して運動全般が得意だったわけではありませんが、この興味の落差は何だろうと首をかしげています。まぁ、子どもたちは、「おっちゃんら何興奮してんの?」と思っているでしょうが…。

君の名は

公園では、みんなで「だるまさんが転んだ」や「けった」をします。みんな好んで鬼をやりたがるのですが、1年を超えて一緒に通所してきている仲間の名前をまだ覚えてない子がいるのには驚きました。毎週1回は必ず顔を合わしていても、「あの人」で済ませているのです。ASDの他者に興味がない特性とは言えここまで興味がなかったかと愕然とします。そういえば、知らない人がいたならまず名前を交わすという行動が、利用者の子どもたちには見受けられません。いつもスタッフが紹介しているからと言えばそれまでですが、関心がなければ覚えることもないのです。