すてっぷ・じゃんぷ日記

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山路を登りながら

今日は暑くもなく曇り空で、過ごしやすい朝でした。よし、西山に登ろう!ということで、みんなで出かけました。涼しくなると藪蚊が出血大サービスで出てくるので、しっかりスプレーをして登りました。

山路を駆け上がる風は、肌に気持ち良く、癒されます。しばらく上がると、うっすらかいた汗が蒸発する心地よさに、遠い学習記憶がよみがえりました。

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山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生れて、画が出来る。

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理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、
個人的な感情を優先させれば、足元をすくわれてしまう。
意地を通そうとするとがんじがらめになってしまう。
何にせよ世間は生きづらい。

住みにくい世の中から抜け出そうと、ここではないどこかに住みやすい、違う世界を求めようとする。
でも、次々に引っ越しを繰り返すそのたびに、「生きづらさ」を痛感する。そして、ああ、どこへ行っても一緒なのだ、と悟ったときに詩が生まれて、絵画が出来るのだ。

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と、なぜか漱石の草枕の冒頭が風に乗って覚醒したのでした。